1.流行っているのでMacを買ってみた
今のパソコンは2019年から使っているMac book air 13inch 2018モデルである.appleストアにてメモリ16GB,ストレージ512GBに変更している.それまでSonyから独立したばかりのVaio株式会社製Vaio Zを使っていたが,3年ほどでトラブルが多くなり買い換えることにした.Macは以前から医者の使用率が高く,周りでも使っている人が多くいたが,町中でもカフェなどで利用している人を多く見るようになり,流行っている=いい商品なのだろう,そして何よりデザインよくてカッコいい!ということでMacを購入することにした.
2.購入から2年経過して思っている事
次に買い換えるときは
絶対にWindows
にする.
Macはカッコいいけど
Macはデザインがよくてカッコはいい,軽いし移動は便利,画面はRetina displayというくらいだから極めてきれいである.メリットも感じるのは認める.
ただね,できないことが多々あるのよ.できないことの中には「PC作業が好きでファイル形式に詳しい人」や「調べて時間をかければ解決できる問題」は多いとは思う.だけどね,Windowsならばわざわざそんな手間すらかけずにできるのよ.そして何かできないことがあったときに,Macだからできないのか,ファイルが悪くて作業ができないのかの判断にも時間を要する事が度々ある.Windowsならば,普段できていることができない=ファイルが悪いと判断できる.判断に要する時間を短縮できる.だけどmacの場合は,どっちが悪いのか判断するという時間が追加で必要になる.それが非常にストレスである.作業の中には,同じファイル形式でも,時々できることがあってできない時もあるとというのがとても問題.必要な作業であるので,時間をかけてでも解決する必要がある.暇を持て余している人はそれでもいいと思う.だけど医者が意外と時間がない.こんな事でストレスを感じている時間があれば,リラックスできることに時間を使いたい.
外部接続ポートが少ない
接続端子が少ない.これは購入前から分かっていた.しかしカッコよさを優先してしまった.しかも接続がusb type-Cのみである.同端子形式が世に出てからかなり時間が経っている.全ての接続機器の端子が統一されればそれはそれは非常に便利であるとは思う.しかし,全くそんな気配はない.接続はいまだにtype-Aが中心である.type-C接続の機器も選択できるようにはなってきているけど,いちいち壊れてもいない機器を,接続の問題だけで買い直すのは馬鹿らしい.そして選択できるようになったとは言ってもtyae-A機器に比べて割高である.もはや充電くらいにしかtype-Cを使う機会はない.むだな変換のためのコネクタを各種買う羽目になってしまったし,どこかに移動する際には,そのコネクタを持ち歩かないと行けない.せっかく本体が薄く,軽いのに意味ないよね.
キーボードが打ちにくい
本体が薄く軽くなった,それによりカッコいいデザインを手に入れた.その代償としてキーボードがバタフライ形式と訳のわからないの方式になっており,ストロークも0.5mmほどしかない.「慣れれば問題ない」と多くのブロガーや評論家達が言っているので,「問題ない」と考えて使っているが,いまだに「打ちにくい」と感じる.0.5mmで底に着くので手が痛いし疲れる.キー自体も真っ平でくぼんでいないので手のフィット感がよくない.よってミスタイプが多い感じがする.仕事ではデスクトップのWindows PCでの入力が多いので癖が抜けないしね.短時間の入力ならば問題ないが長時間の入力になってくると手が痛いよ.しかもカチャカチャうるさい.なんだか安っぽい音がする.キーボードに関しては2020年モデルでは改善されているとのこと.キーボードストロークもなんと1mmに倍増したとの事である.しかし打ちやすいと言われているストロークは2mmとされている.半分じゃん.ノートパソコンといえで,自分のパソコンとしてはメインパソコンだし普段使用している時間も長いのでキーボードは非常に重要であると考える.次回からはキーボードの打ち心地も考えて機種選びをしていきたい.
Mac標準IMEの変換はストレスフル
Windowsは,Windows10になってIMEが大幅に進化しており,他社製品のIMEは必要なくなった感じがする.専門用語に関してはさすがに出てこないが,普段使うものは単語登録しておけば,入力のストレスは少なくなる.しかし,Macでは登録しておいても,その他の変換がいまいち過ぎてストレスが多い.しばらく使っても変換が賢くなってこないし,時間が勿体ないので,Atokを導入している.ATOKは以前は買い切りのパッケージがあったが,現在ではサブスクリプション形式でしか導入できない.毎月お金かかってしまうが,時間節約できるので仕方がない.サブスクリプションは月々は高くないけど,保険と一緒で「塵も積もれば山となる」なんだよな...
バックスペースの機能をもつキーはあるけど,デリートの機能をもつキーがないので,前の文字を消す際にはFn+BSの2つのキーを押す必要がある.不便だよね.
互換性はよくなったけど
以前はファイルの互換性に問題があったが,最近は問題は少なくなっていると聞く.ボクらが互換性を一番気にするのがmicrosoft officeのファイルである.特に学会での発表の際にはpowerpointで資料を作成する.windowsで作った場合は,発表直前にusbでファイルを持ち込み動作確認を行うが,Macの場合は動作確認も実際の発表の際も自分のパソコンの持ち込みとなる.不具合が多いからである.各種研究会や,学会でファイルが動かなかったり,プロジェクターにうまく表示されないような場面はよくみるが,そのほんどはMacの場合である.やっぱり世界はWindowsを中心に回っているのだなと感じる.スムーズでないと他の人の時間も消費するし,期待していた発表でも気分盛り下がるし良いことないよね.
Microsot officeが使いにくい
まずファイルを展開するまで時間がかかる.1回1回の差は大した事なくても何回も行う動作であるから合計ではたいそうな時間差になっているだろう.
操作面に関してはMac版でもリボンインターフェイスの導入されたことによりだいぶ差がなくなったと聞く.確かに概ねの作業はMac版でも問題なく行うことが可能である.しかし,Windows版にしか用意されていない機能がある.使っていてすぐに分かるのが,Windows版では変更点は確定前にプレビューで表示される機能があるが,Mac版にはそれがない.ひとつひとつ確定して確認していけばいい話だが,実際Windows版を使ってみると確定しなくてもプレビューで表示されるのは非常に使い勝手がよい.
スペックが低い
最近はコロナの影響で学会や研究会なども多くの祭典がオンラインになっている.コロナ禍が終わればまた元の形式に戻るのかしれないが,今はオンラインが主流である.オンラインで使用するのはZoomが多い.他業界でも使っている人が多いのではないだろうか.Zoomでは,自分を映す際に背景に配慮できるように壁紙を自分で設定できるようになっている.しかしそれには一定のマシンスペックを必要とするようであり,ボクの環境ではなかなかうまく作動しない.商品のあたり外れや劣化状況などもあるのだろう.「マシンスペックが基準を満たしていません」みたいな表示が出てくる.また他者のプレゼンを聞くだけならば全く問題はないが,自分が発表の際はファイル共有が必要となり,その際には普段よりマシンスペックを要するようでフリーズする事もある.こちらのパソコンでは動いているが,画面先の人々のパソコンでは表示できていないということもある.結局うまく共有できず,事務局に自分のファイルを送りファイル共有を事務局でやってもらい,ボクは声だけでプレゼン,スライド送りは恒例の「次お願いします」で行った経験もある.やはりフリーズしている際などは解決のために無駄な時間を要してしまい参加者の多くの先生の貴重な時間も無駄にしてしまう.マシンスペックは重要であると実感する. 最新のMac book airではCPUがM1チップというAppleが創世したものになっており,スペックが飛躍的に向上しているようであるが,世界標準のWindowsと違うものを使用した場合は互換性などでいろんなトラブルがあるだろうと思われる.Zoomや学会会場などで表示問題で進行が遅れたりするのはよく目にするが,トラブルが起こっているのは大体Macの印象である.
動作がもっさり
Macは全体的にアニメーションを多用するosの印象がある.おそらくサポートしているデバイスすべてで同じような動作速度を擬似的に作り出すためにアニメーションでごましているのだろう.無駄なアニメーションはいいので素早く表示される方が好みである.アニメーションがあるがために,動作がキビキビしない印象がある.無駄なアニメーションはいらないので動作を早くしてほしい.ひとつひとつの待ち時間はたいしたことなくても,パソコンは使用している時間が非常に長く,「塵も積もれば山となる」理論で1年間では相当な時間差になると思われる.
Finderになじめない
FinderはWIndowsのエクスプローラーと同じでファイルを扱うためのアプリである.現代人は様々なファイルを扱うため,目的・ファイル種類に応じて各人色々な工夫をされていると思う.フォルダ分けや名前などでファイルを移動する機会も多々あると思う.Finderではファイルの移動が遅い.キビキビしていない.迅速に動かないので,ファイル移動の失敗もよく起こる.画像ファイルの視認性も悪いし,拡大表示はプレビューアプリで行うのだが,見たいファイルを全て選択してアプリを開いていないとプレビューの状態で次画像を表示することもできない.不便極まりない.USBでファイルを頂く事も多いが,その際のファイル移動も遅い,そもそもUSBの認識が遅い.さらにコピーが終わった後も,USBの取り外しが遅い.画面上ではコピー完了になっていても内部処理は続いているからUSBの取り外しができないんだろうな.Widowsでは低スペックのパソコンでもUSBの取り外しはすぐ終わるのでこれも互換性の問題なんかな.いろいろな事が多いので作業時間が余計にかかってしまう.これも「塵も積もれば山となる」で多大な時間を無駄にしているんだろうな.
デバイスの互換性問題
最近のノートパソコンは,DVDドライブが省略されている事が多いと思う.技術の進歩によりファイルの共有はネット経由やUSBで行う事が多くなっているため,DVDドライブを使用する事は少なくなっている.しかし,医者は意外とDVDやブルーレイを使用する事が多い.他院への紹介の画像データはDVDであるし,発表の際に患者さんデータを出力してもらう際にもDVDの事が多い.手術の動画はブレーレイディスクに記録して出力することもある(これは施設により様々).よってノートパソコンにドライブがついていない昨今では,必要時に外付けドライブを使用する必要がある.Windowsではあれば基本的にどのドライブでも対応しているので問題はないが,Macの場合は互換性の問題で対応と表記のある製品の使用が望ましい.表記のない場合は動かなくても仕方がないという事になっている.しかし,対応表記のある製品を使用していても,年月でOSがアップデートした場合(Mac OSは1年に1度メジャーアップデートがある)に使用できなくなる事がある.ドライブが認識しない場合はまた面倒なことになる.ドライブが悪いのかディスクが悪いのかの確認が必要になるし,ドライブが悪い場合は買い換えが必要となる.余計な出費である.
また確定申告時では,最近はネットでやることが多いと思うがその際にカードリーダー(マイナンバーカードの情報を読み取るデバイス)が必要になる.これもMac対応のものならば大丈夫とされているが,ボクは結局うまくやり遂げる事ができず,結局昔使っていたVaioを持ち出してきて何とか作業を終了したことがある.カードリーダーの買い換えや作業方法の見直しにより解決することができるかもしれないが余計が時間がかかってしまう.このような自体があるので,結局Windowsが捨てられないでいる.最初からWindowsPCへ買い換えていれば悩む事はなかった.無駄な悩み事である.
情報量が少ない
何か分からないことがあったときに,現代社会においてはまずインターネットで検索するのが一般的であると思う.そしてOSのシェアではWindowsが圧倒的である.MacOSの比率も増えては来ているが,最近はChromeOSがMacを追い越したというニュースまである.日本ではChromeOSはまだマイナーであるが,それに追い越されたということはMaxOSの使用者はそれほど少ないという事に他ならない.使用者が少ないということはイコール情報が少ないということにつながる.macを使っているときにデバイスに不具合や操作方法が分からないときに調べてみてやっとこさ症状が合致したと思ったら,Windows向けの記事であったがために解決できなかったという事は多々経験する.検索ワードのあとに「Mac」を追加すれば絞り込む事はできるけれども,症状が合致せずに解決できない,または解決までに異常に異常に時間が時間がかかってしまうなんてことはザラである.特に初心者は分からないことだらけであるので,macがかっこよくてコスパがよさそうと思ってもおとなしくWindowsを買った方が幸せになれることだろう.
そもそも職場ではWindows
今は職場でパソコンを全く使用しないという職種はほとんどないと思う.そして,職場で使用するパソコンはほとんどWindowsだと思う.自営業以外で職場がMacですよという人はどれくらいいるのだろうか.少なくともボクが今まで働いた職場はすべてWindowsだった.それだけ世の中にはWindowsが浸透している.よってパソコンを触っている時間というのはそもそもWindowsであることが圧倒的に多い.
macを使用している人もだいぶ増えてきている印象だが(特にタブレットに関しては,ほとんどの人がIpadである),それでも全体をみたらwindows比率の方がずっと高いだろう.職場の同僚などでファイルの受け渡しなどをすることもあるが,地味に困るのが文字化けである.これも最近は少なくなった印象はあるが0ではない.ファイル名の文字化けに関しては結構な頻度で遭遇する(ただしファイル名の文字化けだけであれば実害はない).
macとWindowsはショートカットなど操作方法が違うので,私用のパソコンと職場のパソコンが異なる場合はショートカットから覚え直す必要がある.これは非常に非効率であると考える.そもそも似たようなショートカットでも挙動が異なっていたりする.例えばよく使うショートカットとしてアプリの切り替え(Ctr+tab)がある.Windowsならばファイルも含めて1つ前の作業スペースに切り替えの動作であるが,Macの場合(Command+tab)は1つ前のアプリに切り替えの動作となる.よって同じアプリでいくつもファイルを開いている場合(WordやPowerpointなどのファイルを複数開くことはいくらでもあると思う)に,ほかのファイルに切り替えたい場合は,切り替えボタンを押したり別のショートカットを割り当てたりする必要がある.
一つのモノに専念した方が慣れるのが早いのは目に見えているし,習熟は作業速度に比例する.そして作業速度,作業効率は残業時間につながってしまうことがある.職場でパソコンを日常的に使っている人は私用もWindowsの方が効率がいいと思う.
3.やっぱりWindowsがいいね
カッコよさには満足した.ディスプレイも非常にキレイで所有欲は満たされる.しかし,作業効率においては低いと言うしかない.やはり必要な作業がきちんとできてのパソコンである.次回からはデザインは4番手・5番手の選択候補にしていこうと心に誓った.