紹介
出口治明氏 ライフネット生命保険株式会社社長
今の日本は成熟社会に入り教養が求められている.日本のリーダー層は他国リーダー層に比べ圧倒的に教養不足だ.教養は人生を面白くする.物事の見え方を変えてくれる.
教養を身につけていくのに圧倒的に役立つモノは「本・人・旅」.教養を身につけようとして触れるのでない.体験するのではない.興味があるから楽しそうだからやってみるのがよい.
人生の楽しみは「喜怒哀楽」の感情の絶対量である.思い切り人生を楽しもう!
以下は本の内容から参考になった,面白いと思ったこと.
本の読み方~出口流~
本の読み方はオールオアナッシング.本は最初の方に要点が書いているので,最初が共感できない面白いと感じない本は,途中から面白くなることはない.よって読んでも仕方ないので読まない.最初が読めた本は最後まで読みきるようにする.面白そうだと感じた理由が必ずあるはず.分からないところ飛ばさない.反復して内容理解するようにする.速読は意味がないのでやらない.じっくり読んで血肉にするようにする.それが教養の涵養につながる.
図書館を活用する
本の入手先のとしての図書館は有用.そこら辺の図書館でも最近では蔵書数が多いし,図書館同士の連携で取り寄せもしてもらえる.地域コミュニティの鍵となるポテンシャルを秘めている可能性がある.蔵書は市民の共有財産の訳だから有効活用したほうがよい
旅行の時の楽しみ方
「マーケット」と「若い女性・若者」を見て回ること.市場やマーケットで新鮮な野菜や果物が安い値段で並んでいる国は実は珍しい.そういった国は政治がうまくいっている証拠だという.そう考えると日本はすごいね.日本中のどこでも,日本のどこの食材でも同じような価格で非常に安価に入手できる.人間は生物なので,種の生存が使命.よって子供を産むことができる若い女性に男が貢ぐというのは万国共通.そのため若い女性がキレイに着飾っておしゃれをしていると言うことは,男達に経済力がある→国の政治・経済が安定していると考える.また若者はトレンドに敏感なので,新しいファッションが流行っているようだったら国の経済がうまくいっていると証拠とのこと.そういったことを考えながら知らない街を歩くのはとても楽しそう.
人間の能力にそれほどの差はない
例えば100m走,世界記録はウサインボルトの9.58秒である.これが例えばある程度スポーツをやっているならば12-13秒くらいになるだろう.その差は3秒くらいである.世界トップで賞賛される人のその辺によくいる人の差は3秒.2倍も3倍も違わないのである.これはいろんな事に当てはまり,少し努力すればある程度のレベルには誰もがなれる(世界レベルは難しいけど).人間が人間である限りそれほど差はないのである.もちろんその3秒を縮めるのがいかに大変かはスポーツをやっている人ならばよく分かるであろうが,日常生活においてウサインボルトが求められることはないだろう.そぅやって考えるとマウンティングだらけの現代社会を生きるのが少し楽になるね.
感じたこと
ある人の教養=その人の生き様
教養がある人と話すのは楽しい.同じ物事が違った風に見える.自分はこんな風に捉えたけど,この人はこういう風に考えるんだと.その違い方は教養の差に依存する.教養は人の生き様なので,人の数だけ教養の違いがある.よって同じ物事の捉え方も千違万別だろう.