ついにノートパソコンを新調した.迷いに迷い最終的にレッツノートにしようとなってからも,カスタマイズモデルにするか店頭モデルにするかで悩んだ.そしてとうとうレッツノートFV1のCF-FV1GFNQRを購入した.

モデル選定にあたって重視した項目は以下である.

  • 不具合の少ないパソコン
  • キーボードが実用的
  • 比較的軽量である
  • ストレスを感じにくい性能

不具合が少ない

パソコンはけっこう不具合がある.特に2年くらい使用したときに顕著になってくる.パソコンを触り始めて17年になるがこれまでに計8台のパソコンを購入した.2-3年に1度はパソコンを新調してきた計算だ.使えなくはないが,動作がモッサリしてきた時,他のモデルが魅力的になってきた(使っているモデルの気に入らないポイントが我慢できなくなった場合が多い)に買い換えをしており,そう思うのが購入して大体2年くらい,実際買い換えするのが2-3年の間のようだ.発熱が尋常じゃなくなってきたときや,一つ一つの動作に待たされる様になったときには作業効率が悪くなるので早く買い換えた方が良いと考えている.でもパソコンって結構高い.今や安ければ10万以下で手に入るモデルもあるが,ストレスの少ないスペックのものを選ぶと20万程度はする.そして安い物には安い理由があることはこれまでの人生で大いに学んできた.よってある程度高くても仕方がないと考え,20万程度のモデルを選んできているが,3年はもたない印象だ.高いからもっと長く使いたいよ.できれば5年くらい.

キーボードが実用的

キーボードはパソコンへのメインの入力経路ではあるが,打ちやすさはデバイスによって様々だ.最近のノートパソコンはPC薄型化・小型化によりキーストロークがどんどん小さくなっており,とても使いやすいと言えるような機種は少ないと思う.最近までメインで使用していたmac book air2018年モデルは最悪だった.キーボードの打ちやすさは作業効率に直結するため打ちやすい方がいいに決まっている.外付けのキーボードを用意すれば好みの打ち心地のものを選択することはできるが,外付けキーボードをいつも持ち歩くのは非効率だ.よってPC自体のキーボードが打ちやすい方が効率が良い.キーボードで定評があるのは,thinkpad/Let’s note/fujitsuくらいだろうか.特にthinkpadはキーボードと真ん中の赤いポインティングデバイスのために購入している人もいると聞く.最近ではSurfaceシリーズのキーボードも打ちやすいと聞く.

比較的軽量である.

COVID-19の影響もあり,今は様々な活動が自粛となっている.僕らがとても影響を受けたのは学会活動だ.所属学会毎に大きな総会という集会が年に1個あり,皆の講演を聴きにいったり,自分が講演したりするといったイベントだ.人にもよるが大体3-5回/年くらいは出張で学会に行く人が多いのではないかと思う.大体の学会が毎年開催地を変えるので,ちょっとした旅行感覚で出張にいけた.しかし今やそれもなくなり,ほぼオンライン開催(一部の人だけ現地参加)になっているので以前に比べ,パソコンが軽量じゃないと困るという事は少なくなっている.それこそ家と職場の往復くらいだ.パソコンはあまりに軽量過ぎると様々なものを省略または質感が悪かったり安価な物になるので,使用満足度・所有満足度が低くなる.長距離移動を毎日するわけでもないので,超軽量なんて求めない.1.2kg前後でよいので前述の通りキーボードの打ち心地だったり,パソコン自体の性能だったり,頑丈さだったり(移動はしないが落としたりする可能性はある),モニターの大きさだったりの方が重要だと感じる.

ストレスを感じにくい性能

購入当初は,最新モデルである程度の性能があればそれほど苦労することはない.しかし少し時がたちOSをアップデートすると状況が変わる.少しずつ動作がモッサリしてくる.そしてモッサリの進行度はパソコンのスペックに依存している.スペックが低い方がより速くモッサリしてきて,スペックが高い方が症状出現まで時間を要する傾向にあるようだ.モッサリしてくると作業効率が悪くなったり,ストレスが溜まりやすくなってくるので,早くも買い換えを検討しないといけなくなる.よって最初からある程度スペックの高いパソコンを選んでおいた方が満足度も高いし,長く使うことができると思う.また,処理の早いパソコン=時間の節約につながる.CPUはインテルだったらCore i7,最近のAMDだったらRyzen7がいいかな.型落ちを選ぶと購入時安くはなるが,その分使える期間が短くなるので,その時点での最新モデルがベターだ.

以上の事から考えてモデルを選定する

選択肢は,

  • Vaio Z
  • thinkpad x1 carbon
  • surface laptop15インチ
  • Let’s note FV1

Vaio Zは

スペックとかっこよさからVaio製Vaio Zがよいと思いと以前使ったことがある.当時購入したモデルは強大なCPU性能を冷却する力が不十分であり購入当初から,ものすごい発熱(本体が熱くなりキーボードを触っている指が熱い)と扇風機より大きな音を鳴らすファンに悩まされた.したがって満足度はとても低かった.そしてバッテリーが全然持たない.2時間くらいで電源をつなげたくなる.確かにカッコよい.2021年時点の最新モデルはフルカーボンボディでキーボードも黒いし.そして軽量だ(1kgくらい).

だけど自分の経験では,高いお金を出して(確か30万円をローンで購入)満足度が低かったのでもう買うことはないかな.

thinkpadは

ビジネスモバイルとして以前から定評のあるモデルだ.ディスプレイも14型で大きい.4kモデルにカスタムもできる(解像度はある程度あったほうが表示がキレイ).そして比較的軽量,デザインもなかなかいい.キーボードはノートパソコンの中で最も良質と表現する人もいる.日本で生産しているモデルもあるみたい.

しかし,ネット上で長く使えると書いている人はあまりみない.むしろ2年くらいで故障が多くなると見聞きする.スペックを上げると20万後半くらいになるのでなるべく長く使いたいということで保留.

Surface laptop4 15インチは

Windowsの発売元であるマイクロソフトが手がけるデバイスだ.デザインは非常に美しい.周りでもsurface proシリーズを使っている人はよく目にする.使っている人の評価は悪くないみたい.キーボードも実際に使ってみると結構打ちやすい.ディスプレイはキレイであり15インチで大型だ.珍しい3:2解像度なので普段使いによさそう(ほとんどの機種が16:9で縦の表示が少ない.3:2ならば縦が長いのでスクロールの頻度が減りそう).重量は1.5kgほどあって少し重い(これはモニターサイズとトレードオフ).自宅と職場の半固定仕様なのでこれでもよいかもしれない.大きなモニターで作業効率は飛躍的に向上する可能性あり.弱点は入力端子が少ない事.ハブが必須になる.自宅と職場にそれぞれ置いておけば解決する問題なので悪くはない.

レッツノートFV1は

FVは2021年夏の最新モデル.これまでになかった型式で,コロナ禍でのテレワークのために一から作り直したモデルと宣伝されている.14型の3:2解像度で半固定利用の多い現在の使用環境にマッチしている.ネット上での評価は非常に良好だ.以前からではあるがレッツノートホルダーで使いにくいと言っている人を見たことがない.ユーザーは口をそろえて「高い以外は最高」という.重量もキーボードもスペックも全てがよい.耐久性も高く,長く使えるのが特徴の1つとのことだ.だが本体価格だけは高すぎる.なんと最安値の構成で20万くらいする.そしてカスタムして好みに構成していくと40万に手が届く.10万円を出せばスペックだけならそこそこのモデルが買える今の時代に40万円.なんという思い切った価格設定だろう.しかし売れているらしい.それだけ製品がよいのだろう.レッツノートユーザーはリピート率も高いという.満足度が高いのを如実に表現している.

最終的に迷ったのは

レッツノートの事を調べるほどにレッツノートが欲しくてたまらなくなる.といってもそんなに情報が出てこないのだが.Mac bookなんて商品レビューしている人がわんさかいるが,レッツノートレビューは思ったより少ない.よくて当たり前だからわざわざレビュー記事を書く人が少ないのだろうか.まるでレッツノートに恋をしたように,暇さえあれば考えてしまう日々.

ということでレッツノートにしようと言うことは決まった.問題は同じFV1という機種の中にも様々なバリエーションがある事だ.店頭モデルとパナソニックストアのカスタムモデルという物もある.core i7モデルにすることは決まっていたが,最後までカスタムすべきかどうか迷った.店頭モデルは比較的安く手に入れることができるがそれでも33万円ほどする(定価は確か37万円くらい).そして店頭モデルはなぜかmicrosoft officeが付属している.僕はバックアップの観点からもクラウドが1TB付属するoffice365を契約しているため,買い切りのofficeで無駄なお金を使いたくない(これだけで2-3万円くらいする).カスタムモデルならばofficeがついていないが,ストレージを増設すると37万円以上してしまう.せっかくカスタムするならばとストレージを1TBに増設すると40万円!!高すぎる.しかし悩んでしまうレッツノートの魔力は恐ろしい.カスタムモデルならば,なんと標準で4年間も物損まで含めた保証がついてくる.

しかしパソコンに40万は高すぎる.そもそも壊れにくいのでそんなに保証いらんのじゃないかと思い直し,店頭の最上位モデルを購入する事に決めた.それが冒頭のモデルである.

core i7,メモリ16GB,SSD512GBの構成だ.

カスタムに比べて安いのは安いが,それでも平均的なノートパソコンの価格を大幅に上回っている.満足度高く長く使えることを期待する.