以前同じ職場で働き,現在は救急医としてのトレーニングのため内地(沖縄から見て本土の事)へ転職している仲間が久しぶりに沖縄にやってきたため一緒にダイブにいった.

2022/11/20 晴れ 気温27度 水温24度

ケラマ 1.サンチン 2.上城 3.クエフ北

スーツ ウエットスーツ6.5mm上下 3本目が少し寒いが概ね快適.
カメラ α6300 
レンズ:SEL90M28G

ダイビングは2週間ぶりである.最近は気温が低い日が多くなり水温も一気に下がってきた印象であった.しかし今朝は早朝から雲一つない快晴に恵まれた.沖縄は太陽のパワーが強いため,天気が晴れならば多少水温が低くても寒い思いはしなくても済む.冬になってくると天気が悪い日が多い沖縄だが,今日は晴れてくれてよかった.友も久しぶりの沖縄を満喫できた事であろう.

寒くなってきたためそろそろウミウシもたくさん出ているだろうと,ウミウシをカワイクとるためにマクロレンズを担いでいくことにした.Sonyのマクロレンズは純正ならば30mm,50mm,90mmの3種類がある.ボクは30mmと90mmを所有しているが,30mmは水中撮影においては焦点距離・ワーキングディスタンスの関係でいまいちだなと感じるレンズである.ウミウシならば30mmでも問題はない(寄っても逃げず十分に寄ることができるため)が,ボケやストロボの光周りを考えて,マクロレンズを使うときは90mmを使うことが多い.このレンズはフルサイズ用レンズであり,大きくかつ重い.従ってハウジングにつけるポートも非常に大きい.巷の評価では画質には非常に定評があるようだ.確かに出てくる絵は美しい.ボケもきれいだし十分なクオリティだと感じる.ただしオートフォーカスが遅い.遠景の撮影ではオートフォーカスは比較的速く合焦するが,マクロ撮影では迷いも多く,合焦まで非常に時間がかかる.特に水中においては暗さの問題もあり,マクロの合焦は迷う事が多い.マクロ撮影は非常にストレスフルである.フルサイズのカメラを使用した場合は異なる評価になるかもしれないが,APS-Cセンサーで使用した場合はそのように感じる.またα6000シリーズで使用するとセンサーサイズの問題から焦点距離が換算135mmになってしまう.小さな被写体をとるマクロ撮影においては,焦点距離が長すぎる事が仇となり,カメラ内で被写体を探すのにも時間を要してしまう.被写体を探す時間に加えオートフォーカスの遅さが重なり,迅速な撮影は困難である(少なくともボクには).ファンダイビングでは色々な場所を泳ぎながら被写体を探していく.この時ガイドの指示に従う必要がある.貸し切りならば問題はないが,他にもお客さんがいるような状況では,一つの被写体にかけることのできる時間は限られている.粘っていると置いて行かれてしまうし,そうしたらほかのお客さんにも迷惑が及ぶ.迅速に撮影はできないので,ある程度の所で撮影を諦め移動するしかない.もちろんセルフダイビングであれば,一つの被写体にいくらでも時間をかけることができるため,このα6000シリーズ+SEL90M28Gという組み合わせでもよいかもしれない(システムにかかるコストがフルサイズよりもかなり抑えられる)が,ファンダイビングだと結構大変だなと思う(修行を積めば使いこなせるのかもしれないけれども).もう一つの選択肢である50mmレンズならば換算75mmで焦点距離は少し物足りないが,使いやすそうではある(ボクは持っていない).しかしこのレンズにもオートフォーカスがさらに遅いという致命的な欠点があるようだ.SONYのマクロレンズでオートフォーカスが速いものはSEL30M35しか存在しないことになる(このレンズの合焦速度は水中でも爆速である).Sonyのαシリーズは,APS-Cセンサーのカメラを比較的小型に比較的安価にそろえることができる.センサーは比較的大きい物になるので,出てくる絵はコンパクトデジカメとは比較にならない.ハウジング含めたシステムをフルサイズの半額以下でそろえることは大きな魅力である.APS-C対応のマクロレンズを出してもらいたいな.

本日はウミウシを探しにきたのだが....探せど目当てのウミウシが見つからない...まだまだウミウシの季節には早かったかもしれない.

こうやって写真を振り返るとなかなかキレイは写真はとれている.カメラ自体は決して悪くはないと思う.レンズの拡充に期待したい.

久しぶりの友とのダイビング.1日でずいぶん楽しめた.3本目は体温が下がり水中で寒さを感じるようになった.ウエットは少し寒くなってきたかな.来月には早くもドライスーツになりそう.