2022/12/17 ゴリラチョップx2
天気:嵐 気温:17℃ 水温:
冬になると北風の影響で海は荒れることが多い.ゴリラチョップは他のポイントがクローズでも比較的潜る事のできるポイントである.冬になると多くのダイバーが集まってくる.この日は風が強く海が非常に荒れていたため多くのショップがゴリラチョップで潜りにきていたようである.駐車場は9時に解禁となるが,8時過ぎから駐車場待ちの列が発生していた.開門前には数百メートルくらいの駐車場待ちが発生していたのではないだろう.ボクらはこの事象は予想したため,スムーズに入る事ができた.
ゴリラチョップは他のポイントが行けないときの妥協の選択肢のように捉えられているが,実はマクロダイバーにとっては非常に面白いポイントである.色々なマクロ生物をこのポイントだけで見る事ができる.水深も浅く流れもない.1本あたりじっくり1時間以上は潜る事が可能であり,非常に満足度の高いポイントである.
実はカメラをまたしても新調してしまった.これまでα6300にSEL90M28Gというレンズを装着し,マクロ生物を撮影していた.このレンズは写りは非常にキレイだと評されているが,オートフォーカスが非常に遅いという致命的な欠点がある.特に動きの速い水中生物の撮影には完全に不向きである.ハウジング,カメラ,レンズで40万程度かけているのでなかなか新調には踏み出せなかったが,撮影に出る度にストレスを感じ結果として持ち出さないようになってしまっていた.海に行けるのは精々月2-3回であり,その機会にせっかく購入した高価な機材を持ち出さないのは意味がないと考えていた.水中写真は数少ないストレスを発散できる趣味なので,ストレスなく楽しみたいという思いが徐々に強くなっていた.ボーナスの時期ということもあり,機材の新調を真剣に考え,とうとう購入に踏み切ったわけである.
購入したカメラはCanon EOS 5D mark4,ハウジングはSea and Seaのハウジングを購入した.ハウジングはすでに生産終了となっており,最終の在庫であったようだ.時代はミラーレスになってきているが,一度レフを使ってみたかったので,少し型遅れだが5Dにした.カメラは中古で比較的安く購入できるというのがポイントである.マクロレンズは必然的にEF100mmのLレンズになる.このレンズと5D mark4の性能は,以前の機材とは雲泥の差である.オートフォーカスは爆速だ.何も迷うことなく目的の被写体に瞬時に合焦してくれる.今回初めてダイビングで使用しハウジングの操作方法とか全く分からなかったが,自分としてはそこそこ満足いく写真がとれ,非常にダイビングを楽しむことができた.
マクロダイバーはタンク1本で被写体を2体じっくりできればそれで十分満足のいくダイビングであろうと思う(少なくてもボクはそう思う).ゴリラチョップは次から次に撮りたい被写体が出てくるすごいポイントである(探してきてくれるガイドさんが本当にすごい人なのもある).
これまで泳ぐ系の魚,特に幼魚は小さくてピントを合わせるのが非常に困難であったが,機材を新調したところストレスなく合焦することができた.本当にカメラとレンズの選択は大事だなと思う.これからもっと新機材に慣れ,撮り方とか工夫できるようになれば,もっと魅力的な写真がとれるようになるのかな.