これまで購入したハウジング達

RX100M5用にSONY純正のハウジング

純正品で水中ハウジングなのにとても安い.素材はアクリルでとてもコンパクト・軽量である.Oリングはダブル仕様で意外と強固.安いので水没をそれほど恐れずにガンガン使えるのは魅力的.ハウジング単体はプラス浮力のため浮いてしまう.ひもでBCDから吊り下げた状態で手を離すと自分より上に浮いてしまいカメラがどこに行ったか分からなくなる.単体では非常に使いにくいが,どうせアクセサリーをつける事になる(アーム,ライト,ストロボなど)ので浮力は相殺されてしまい問題はない.

SONYの誇る高級コンパクトデジタルカメラ.24-70mmの焦点距離をカバーし,ワイド端ではF1.8という明るさを誇るZEISS製レンズを搭載している.コンデジなのに像面位相差AFを装備しておりフォーカス速度は0.05秒に達すると宣伝されている.本体は300g程度で非常に軽量であり持ち運びが気軽に行える.陸上では素晴らしいスペックを発揮してくれるカメラである.水中は特殊な環境でありワイドもマクロも性能が足りない.コンバージョンレンズが必須であるが,撮影ができれば画質はいいのでキレイな写真を撮る事は可能である.ダイビングで人気のオリンパスTGシリーズはセンサーサイズがスマートフォン相当でとても小さいため,画質だけを比べたらその差は一目瞭然である.TGシリーズは水中に特化して開発されているため水中では気軽に写真がとれる.画質や写真のクオリティにこだわりがなければTGシリーズの方が推奨されるかな.RX100シリーズのセンサーサイズは1型である.これより大きなセンサーは一眼カメラになってくるので基本的にカメラも水中ハウジングも大型になってくる.このカメラは軽量コンパクトでOリングも1個と,抜群の携帯性を発揮してくれる.大きな利点である.

ハウジング本体だけならばコンパクトだが,アームやストロボをつけていくと当然ながら大きくなってくる.

Sony α6300

RX100M5で水中写真の楽しさを覚えた.マクロが好きというのも分かってきたら,今後はもっと立体感があったり,もっとボケの強い写真が撮りたくなる.そうしたらカメラのアップデートを行うしかない.カメラのイメージセンサーの大きさが影響しているらしいので一眼カメラを買うことにした.いきなりフルサイズに行くかAPS-Cにするかとても迷ったが,フルサイズは本体・レンズも高いが,ハウジングの価格が尋常じゃない!ハウジングだけで40万もする.それにポート・ギア・センサーなどいれるとシステム作るのに100万もかかってしまう.さすがにそんなに出せないと思いAPS-Cにした.SONYを使っていたので,同じメーカーのα6000シリーズから選ぶ事にして行き着いたのがこの機種である.発売が2016年でRX100M5と同世代であり,センサーサイズから考えると上位互換となる.操作性も同じメーカーなので迷う事もなくすぐに慣れることができた.ハウジングはNauticam製のものにしたため格好良さも抜群である.

このカメラのおかげでさらに水中写真にのめり込む事ができた.SEL90M28GというSONYの誇るマクロレンズを装着したくさん撮影してきた.撮れば撮るほどやっぱりフルサイズのカメラが気になってくる.気になって調べれば物欲に抗えなくなってくる.そしてやっぱりカメラを新調することになってしまった.

EOS 5D markⅣ

とうとうたどり着いてしまったフルサイズ.スマートフォンでも十分キレイな写真がとれる今の時代にこんなにデカくて重いカメラが必要なんだろうかと思っていた.まさか自分が購入することになるなんて思っていなかった.ミラーレス全盛の時代にわざわざレフ機を選んだのには理由がある.一つは値段である.レフ機のほとんどは発売されてからかなり時間が経っているので中古が豊富で比較的安く購入できる.もう一つはバッテリー持ちだ.水中ではもちろんバッテリーの交換ができない.陸に上がれば交換はできるがハウジングから取り出す必要がある.ハウジングを開ける行為は水没のリスクと紙一重である.可能であればカメラは一日中ハウジングの中に収まっていてもらいたい.といってもバッテリーの心配をしながら電源を入れたり切ったりするのはストレスである.レフ機ならばその心配はない.バッテリー持ちが異常によく数日間の行程でもおそらくバッテリー交換は不要であろうと思われる.

海に入るにはハウジングが必要であるが,5Dmark4用のハウジングは日本メーカーであるSea&Seaと台湾製のNauticamから出ている.ともに価格は40万を超える.ポートなどの付属品がSea&Seaにした場合かなり割安になるためSea&Seaを選択した.個人的にはデザインもNauticamよりもSea&Seaの方が好きである.

ハウジングもカメラも高価なので,リークアラームセンサーはつけたいと思ったが,半導体不足の影響なのかメーカーで長期欠品しているらしく入手する事ができなかった.ハウジングがデカいのでOリングも長い.初めてOリングを装着し海に入れたときには水没しないかドキドキであった.最近は慣れてきてが,ようやくリークセンサーが入荷したとの事でやっぱり会った方が安心なので後付けする事にした.センサーだけで4万近くするけど水没したらそんな額じゃ済まないので,安心材料としてもやっぱりつけた方がいいかなと思う.

追記

2023年予算の都合をつけバキュームリークセンサーを取り付けた.ポンプで空気を抜いて内部を真空にすればきちんと防水が機能しているか判断できる.水につける前に防水チェックができるので安心度が格段にあがった.センサーを機能させていれば今では全く水没の心配はない.少し高かったがつけて正解だった.

今後は

今の世の中はミラーレス全盛だ.キャノンもミラーレス一眼ばかりになってきた.オートフォーカス性能は少し前まで一眼レフに利があったが,現在圧倒的にミラーレスの方が優勢である.なんと魚の目にピントを合わせることができるらしい.いろいろカメラを使ってきてキャノンが使いやすい・写りが良いのが分かったので次もキャノンにしたいなと考えている.今のラインナップだとR6 mark2がいいかな.INONからもハウジングが出ているし,INONのハウジングはリークセンサーも最初からついていて,カメラだけでなくハウジング自体も軽量だし,ポート類も安くてよさそうだな.機材一式買い換えると一〇〇万くらいかかってしまうから流石にすぐには手が出せないけど,今のカメラが壊れたらこれにしようかな.