僕の趣味の一つは海外旅行である.忙しい生活を送りながらも年に1,2度は時間を見つけて海外旅行を楽しんできた.そんな海外も新型コロナウイルスが流行を初めて以来行く事ができていなかった.今回はコロナ流行後から初の海外旅行へ行ってきた.初めて子供を連れて海外旅行を行い,息子は0歳にして海外デビューを果たすことができた.なんと生後6ヶ月.ボク自身は高校の修学旅行が海外デビューだったため随分早めのデビューである.

息子の海外デビューは香港になった.実は色々と吟味して香港を選択したわけではない.香港航空がコロナで減った海外旅行客を呼び戻そうと「航空券無料キャンペーン」を実施してくれていたので,選択の余地もなく香港になった.羽田・大阪・福岡・那覇から各空港客席数限定の無料航空券であった.大都市からならば倍率が高く入手が難しそうな印象だったが,那覇発の航空券であったため楽勝で入手できた.

航空券自体は無料であったが,昨今の燃料代高騰により燃油サーチャージが高く,コロナ前基準だとそんなにお得な印象はなかった.しかも子供はキャンペーンの対象外であった.国際線は子供も航空券が必要になることもあるようで(座席をとらず膝上でも),結局それなりの合計金額になってしまった.生後6ヶ月ではあったが,沖縄から香港の移動は,東京に移動する程度の時間なので全く問題は無かった.息子は生後からすでに何度も飛行機に乗っており慣れた物である.

香港国際空港に着後,高速鉄道で移動しベイエリアを散策する.日本とは異なる雰囲気に久しぶりの海外旅行へ来たのだなと実感する.前回訪れたのはおそらく4年ほど前になる.今の妻との2人旅行であった.トランジットの待ち時間に観光ついでに立ち寄ったのを覚えている.今回はメンバーに息子が増え,新たな気分である.撮影を存分に楽しんだ.

辺りも暗くなってきて夕食の時間である.子連れの旅行では,子供が寝る時間やミルクの時間などを考えながら行動しないといけないので,大人だけの旅行よりもかなり気を遣う.特に乳児の場合は基本的に我慢するという事ができない.泣きわめき始めたら手がつけられなくなり周りにも迷惑が及ぶためより慎重になってしまう.日本では各地に子連れのための授乳室やオムツ替えるためのスペースが存在する.旅行の際には心強い.だが海外ではそれは一般的ではないようだ.香港では大きなショッピングモールでもそういったスペースを探すことができず非常に苦労した.海外に出てみると日本のよいところを改めて実感できる.

香港らしい食べ物を食べようと中華料理屋さんにやってきた.ネットでも評判のよいお店だ.小籠包と春巻き,チャーハン,麻婆豆腐など定番中華をオーダーした.うまいにはうまかった.しかし日本にある中華料理の方が日本人好みの味付けになっている.結論を言うと日本で食べた方がうまい.

数年ぶりの海外で驚いた事は物価の高騰である.ハワイやニューヨークなどアメリカの物価の高さはネットで日々騒がれているが,香港の物価が高いというイメージはなかった.コロナ前に訪れた際には,日本よりも少し安いかなというイメージだったはずだ.しかし今回の香港は違った.あらゆるものが日本と同等または高価である.日本は本当に海外から取り残されてしまったのだなと海外に出てみて実感した.

香港での滞在はセントラル周辺ではなく,空港近くのディズニーランドホテルを予約した.ホテルでは子供用ベッドも用意してくれていた.夢の国のホテルなのでしっかりしているなと思ったが,今回の滞在でディズニーランドに行く気はなかったため,宿泊先はやっぱりセントラル周辺がよかったかな.セントラルからは地下鉄での移動になるのだが2-3度乗り換えが必要であり,子供連れでは大変だった.電車内で子供が泣き出さないかヒヤヒヤした.「移動は最小限に,なるべく子供のスケジュールに合わせて」の精神が小さな子供を連れての旅行では大切である(特に海外旅行では).

ディズニーランド駅を降りた所にディズニーランドへの入り口.ホテルにはここから更にバスで10分ほどの移動が必要であった.

2日目はディズニーランドの入り口だけ撮影し,地下鉄でセントラル経由で港へ向かう.本日の目的地はマカオである.前回滞在時はマカオに行く時間的余裕がなかったので,今回が初めてのマカオ入国となった.マカオも香港と同様に中国の特別経済地域であり,移動にパスポートが必要となる.通貨はマカオと香港で違うお金を使っているが,価値は等価であり,香港ドルをそのままマカオでも使うことができる.わざわざ両替をする必要がなく助かった.といってもほとんどのポイントでカードを使うことができるので現金はあまり必要がない.今回は香港入国前に,那覇空港で香港ドルを用意して行ったが現金はタクシーと香港版Suicaのオクトパス購入時しか使わなかった.香港では基本的にどこでもオクトパスが使用できるため,日本みたいに「小さな店では現金だけ」とかは基本的にはない.買い物などは非常に便利だった印象だ.現金のメリットはあまりないので早く日本でもキャッシュレス文化が広まってくれるとありがたい.

一昔前と違ってスマホは必需品だ.海外でもそれは同じ.ただし電波がないとあまり役に立たないので現地で使用できるSimは必須だと思う.以前は現地空港に到着次第simを調達し,入れ替えを行いネットを利用できるようにしていた.

しかし今回からその必要がなくなった.僕はdocomoの契約プランの一つであるahamoを普段から使用しているが,ahamoには隠れたメリットがある.なんと「事前の契約なしに,simの入れ替えなしに,追加料金なし」で海外でそのまま利用できることだ.日本人で訪れる人が多い国を概ね網羅しているようである.香港でももちろん利用する事ができた.飛行機から降りて飛行機モードを解除すると自動で現地回線に接続してくれる.日本で使用しているギガ数を共有しており,月20GB以内ならば追加料金なしで利用する事ができる.

スマホがあれば現地語の翻訳もできるし,マップも使えるので迷子になる事もない.面倒なsim入れ替えやAPN設定をする必要もなくなり,また海外でいくハードルが下がったと感じる.ただし日本が相対的に貧しくなっているため,フライト料金や現地で必要なお金は以前より増えている.お金はかかるが投資だと考え,海外に出て色々な物を見て・経験してもっと稼げる人材になっていきたいな.