初めての水中用カメラとして購入したRX100M5aであるが,2022年12月についに一眼レフカメラを水中用に導入したことにより使用する機会が少なくなってきていた.一眼レフのシステムはもちろん重くて,事前の準備も大変ではあるが水中で撮れる写真のクオリティは段違いである.陸上ではとても重いが一度海に入ってしまえば浮力調整次第ではあまり重さを感じることはない.月に1度か2度しか海には入れないためせっかく入るならば,より満足のいく写真を撮りたい.それにRX100M5aで取るときには比較的オートでの撮影が多かった.一眼レフカメラでの撮影は状況毎に設定値を自分で変えて写真を仕上げていくという楽しみもある.同じ時間を使うならばより楽しい方を選びたいと思うのは必然である.もはやRX100M5aの利点は軽くて小さい事につきる.その利点もスマートフォンには及ばない・・・.

ということでRX100M5aを使わなくなったのである.長い期間放置していたが,使わない道具は劣化が進むし,まだまだ使えるカメラを眠らせておくのは勿体ないと思い売却することにした.

売る前に陸上で使っておこうと持ち出してみた.やはりカメラが小さいので楽だ.しかし小さいためにダイアルは少ない.カメラにも慣れてきてオートで撮影することはあまり無くなってきたため,設定項目へたどり着くのに一苦労する小さなカメラはやはり扱いづらい.F1.8-2.8の明るいレンズを搭載してはいるもののセンサが1型でとても小さいためボケ表現もあまり期待できない.久しぶりに使ってみたが,この程度のクオリティならば最早iphoneのカメラで十分である.

スマホのカメラの進化は著しく,日常の撮影(特に日中の明るい時間)は十分なクオリティでとれるようになってきた.望遠になると専属のカメラの方がまだまだハイクオリティであるが,最近のスマホは望遠レンズを乗せてきているものも出てきており,さらにカメラの有意性は少なくなるだろう.操作性もよくなく,ボケ表現も作りにくく望遠の効かないカメラをわざわざを持ち歩く理由は今後なくなっていくのかもしれない.

買取はいつもお世話になっているマップカメラさんにお願いした.そこそこ人気のあるモデルなのか思ったよりも高い値段で売却することができた.大事に使ってくれる次のオーナーに買ってもらえる事を願っているよ.

次にコンパクトデジタルカメラを買うならば,望遠機能が強化されたモデルまたは軽量だが大きなセンサーを積んでいるモデルにするつもりだ.