ポイント 1.ゴリラチョップ 2.イシキリ
天候は雨,気温:16℃,水温22度,北風強め
服装:ドライスーツ スーツ内は汗でびっしょり.
2022年も残すところ数日となった.今年の潜り納めをしてきた.ダイビングの予定をいれると気になるのは天気である.予約した日には当日晴れの予報であったが,沖縄の天気予報はなかなか当たらない.ラストダイブは雨天での決行となった.強い風に加え雨もふるものだから体感気温はとても低い.水温は22度あるが,伊豆で潜っていた頃の22度とは雲泥の差である.今年初めてのドライスーツを着用することにした.
1本目は冬期間御用達のゴリラチョップである.前日にカエルアンコウが3匹も発見されたという情報を得たため,早速探しに行くことにした.朝一のゴリラチョップはとても澄んでいてキレイである.目標が発見されたというポイントまで急いで移動した.久しぶりのドライスーツはとても動きにくくそして猛烈に暑い.水中での抵抗が強く,蹴っても蹴ってもなかなか進まない.バディはウエットスーツなのでどんどん置いて行かれてしまう.追いつくのに必死である.ただでさせ暑いのに,必死に泳ぐものだからさらに暑い.必然的に息があがりエアーが猛烈な勢いで消費されていく.必死に泳いで漸く目的の場所まで泳ぎ着いた.息を整えるのに時間を要する.息を整えながら目標を探索するが,見つからない・・・・.探せど探せど見つからない...過ぎ去る時間と減っていくエアーに焦りを感じる.結局見つけることができず,時間が勿体ないので少し移動して,カスリハゼを少し見学し帰路につく.
ようやくエキジット.酸欠なのか気持ち悪いし軽く頭痛もする.水中バランスもとりにくいし撮影もしにくい.いかにウエットスーツが楽なのか思い知らされる.伊豆では年間半分以上はドライだったが,沖縄では2-3ヶ月ほどしか着用しないのでドライの感覚を完全に忘れてしまっている.寒いのを少し我慢してウエットスーツにしようかなという気さえしてくる.スーツを脱ぐと汗びっしょり.水没したのではないかと思うほどだ(もしかしたらピンホールが開いてるのもしれないけど).インナーが濡れているので,沖縄の強風にさらされ寒い.ウエットスーツと変わらんやん.しかし,水に直接触れないためか尿意を感じることは少ないと感じる.それは利点かな.
2本目はイシキリに移動する.目標はナカモトイロワケハゼである.前回イシキリに入ったときは見る事ができなかったためリベンジである.階段を下り,慎重にエントリーする.エントリーは水に入るだけなのでそれほど大変ではない.カメラを傷つけないようにだけ注意する.ナカモトさんの場所は牧場と呼ばれているらしいが,エントリーから結構距離がある.またしても頑張って泳ぐ必要性が生じた.息を切らしながら皆に必死について行く.頑張りすぎて途中足を攣ってしまった.やっぱりウエットがいいな・・・.
ようやく大量のビンが見えてきた.ビンにはナカモトさんがいた.初めてのご対面だ.ビンからちょっこりと顔を出してこちらを見つめている.カワイイ!ゆっくり時間をかけてボクに慣れてもらう.慣れてきたところで距離を詰め撮影していく.
伊豆で見たミジンベニハゼも同じような系統で可愛かったが,こちらはさらにカワイイ.白と黄色の二色で色分けされた色合いが絶妙である.ビンを移動しながら撮影しやすい子を選び撮影する.
ペアでいる事もあるみたいだが,今回はペアでは確認できなかった.ビンから2匹ペアで出てきてくれたら最高だろうなー.次回以降のお楽しみである.
貝殻に住んでいる子も発見した.ビンとは趣が異なりこちらもカワイイ!!
この1本はナカモトさんに捧げた.エコーも消費してきたため帰路につく.帰路もまた長距離泳ぐ必要がある.息を切らしながら何とか終点.そしてイシキリの大変なポイントはエキジットである.重いカメラを傷つけないように,フィンを落とさないように,よく滑るテトラポッドから滑落しないように注意を払いようやくエキジットする.そしてその後階段も上らないと行けない.階段も1段1段が大きいため息が切れる.しかしナカモトさんに会える喜びは何物にも代えがたい.また来ようと心に誓う.